── ▷ 雪の降る庭 ──[深く考えを導き出したわけではない。 ただ無意識に、立ち竦んでいたら 様々な嫌な感情に支配されそうと思っただけ。 だから思わず走り出した。宛もないのに>>34 そしてたどり着いた、ここに来てからの あたたかな記憶の場所へ。 降る雪に身体が徐々に冷えていても 寒さに身体が震えても、気にすることはなかった。 縋るようにその雪だるまの目の前に来れば 顔をくしゃりと歪めて座り込む。]