[濡れることも構わずに、膝を抱えて、丸まって。 そこに足された仲間にも気づかないまま>>1:84 言葉にできない想いを言葉にしないように。 助けてほしいという想いを、……諦めるように。 だってもうなにもかも終わってしまった。 なにもかも今更だ。 前向きになっていた心だったのに もうすっかり萎れてしまって。 ぎゅう、と膝を胸に抱く。 寒さだけではない震えが身体を走っている。]