[ 22時。計五名の中の一人となって後に続いて行く]
[ 自分の足取りは確かだったように思う。後悔はあるけど、今から起きる事に抵抗する気は起きなかったからだ。]
[ 無念な気持ちも、自分が罪を犯した記憶も今から全部まっさらになる。
罪の意識も後悔も、過去には確かに抱いた達成感も、何もかも消えてしまうのは、悲しく思った。]
[ 自由時間はそんなことを考えながら、機能を失っている朝顔型の子機の残りを指でさすっていた。]
[ そして椅子の方へ促されれば、座って俯き、強制終了の時をじっと待ち続けていた。]