[さて、それはいつ頃だったか。
通信端末にメッセージ。反射的に、"仕事"の連絡と思う。>>62
休戦中でも忙しい事だ。軍からか、それともジェイドからか。
期間限定での雇われの身、心当たりは案外少ない。若干ピリつきながら素早く端末を確認する。
しかし表示されていた送信者の名前は
「 クラマト・シーザー 」
青年だった。仕事の連絡じゃない。
一気に脱力したが、それは特に悪い事では無くて。
返信内容に悩みながら画面を操作、メッセージ、送信。さて肝心の文面はと言うと、]
『俺もついてる。
財布ぐらい体に縛っておけ。
菓子屋なら付き合う。』
[まさかの三行。しかし普段二行ぐらいしか送ってないからまだ多い方である。
普段業務連絡ぐらいしかしないため、メッセージの語彙力はびっくりするほど低い。
普段と違い素っ気ない大型犬に青年はどう思ったか。
少なくとも菓子の話題には、端末の向こう側内心ワクワクしていて。]