こんな美しい貴女に逢えたのなら。
その誉れ与れたのなら、
貴女の律義さを喜ばねばなりませんね。
[しかしこうして見れた美しい姿も、私は記憶を消されたら忘れるのだ。
私の胸がちくりと痛む。
その様子を気取られたのか、彼女は私に想いをぶつけてくる。
とても勢いのある言葉だ。>>44住所を教える事は私にとってさほと抵抗のある事ではない。
ただ、マイケルが私の見知りに誠実な対応をしてくれるか、私がそこにいるかいないかも記憶があるかも未定だったので、特に誰かに教える事がなかっただけで。
ぱちりぱちり。瞬きの後、ふっと吐く息は溶けるようで。]