>>59ヤワタ
[握手を交わした瞬間、眉をピクリと動かす。
強い魔力の奔流をその身に浴びた様で。
その影響が貴方にも及んだかもしれない。フラッシュバックをしたかのように、一瞬、脳裏に過ぎったのは翡翠色の鳥の姿だ。
しかし、貴方が此方を向いた時には、何事もなかったかのような表情で平然とした姿がそこにあっただろう。]
……ほぅ。記憶喪失か。
楽観的だな。
[他人事のように語るその言葉を聞きながら、他の道具を見せられる。
道具が魔力を持っているのではなく、この男が何らかの力を持っている。その所為なのでは?と直感的にそう思った。]
…体質なのはそうかもしれないな。
あと、お前が気にしていた少女は幸せに暮らしているぞ。
何処の国かも分からないような土地で、だが。
[危機感のないその姿に一言添えて呟く。]