ー松本の過去と心情/『─玉響に“なけ”─』原作よりー>>22[松本志信は美大に通い、画家を目指していた。それまでの松本は真面目一辺倒、服装や髪も整えており、絵にひたすら情熱をぶつけていた。勉強熱心な松本は講師たちのアドバイスに熱心に耳を傾けた。少しでも駄目だしをされれば悩み、絵を変えていった。正反対の意見もあった。松本は悩みに悩んだ。やがて、何を描けばいいかわからなくなった。何も描けなくなった。何も描きたくなくなった。何が正解かわからなくなったーー]