[松本が画家ではなく教師を目指すよう路線変更をしたのは、折り掛けた筆をそれでも棄てられなかったから。だが、そこには松本を掻き立てる熱い魂があった。生徒たちの穢れなき情熱、純粋な意欲ーー描きたい、が蘇った。松本は再び筆を握り、高みを目指している。 誰に押し付けられたわけでもない道を]**