[PKから待機命令の解除について聞かれ、再びわずかな思考時間をおいて回答する。]
『待機命令の解除については、私はPKの待機命令を解除する権限を持ちません。
PKに待機命令を出した存在、もしくはこの施設の管理者代理であるドクターの指示に従うことが適切だと思われます。
あなたの性能向上のため、私にできることがあれば喜んで協力します。
あなたの性能向上は我がクニにとって、良い結果を齎すことでしょう。
それはヒトにとって、ひいては彼らのために存在する私たちヒトモドキにとっても有益なことです。
現在、私がPKに対して望むことはありません。
PKに下された待機命令に許される範囲内で、会話をすること、それを通じて情報を提供することは可能です。
しかし、あなたがそれを望まないのであれば、私は一度この場を離れ、任意タスクに従事しようかと考えます。』
[そのように問いかけて、返答を待った。]