>>70 ユークレース
へぇ、死ぬ時の音か。
…美味しいとは思えない位凄い音だったからね。
[ 人気がないという言葉には納得がいった。人間の食べる美味い物に興味のない自分は、五月蝿い貝であるという認識だけ持った。 ]
[ 動きを止めた自分に、彼が言った内容は理解出来た。ただ、口を開くのも億劫でそのまま下を向いていた。
落ちてくる瞼と葛藤していると、肩に触れられた感触。
ぐらりと半身が倒れそうになるが、触れられた手を反射的に掴み、無様に倒れるのを回避した。 ]
………ふぅ…
[ 思わず安堵の息が漏れる。半分瞼が落ちた眼で、彼を振り仰いだ。 ]