次にここに来た時には、幸せな土産話を持ってくるよ。[ここで新たなるあさひに目を細めるシマは、あくまで振り返ることはしませんでした。 それでも、笑みに綻ばせたくちびるからこう声を載せていました。 光が満ちたあとに残ったのは、木の葉擦れとも小鳥の羽ばたきともつかない、微かなはためきの音でした。**]