あんがと。 アンタが何者か知らないけどさ。 …でも、俺「も」 この国を変えたいんだ。だから──…[ 相手に素性も名前も知らないままに、しかし何処か同じ意思を感じていた。不意に差し込む月明かり。彼の外套の下が見えたかは定かでないが少年の顔には殴られた跡がクッキリと浮かんでいた ]