― 街中 ―
[何をするわけでもなく、通りをぶらつき店を物色する。
買い物は済んで特にやることなし、青年からもすぐ返事が返ってくるわけでもなし、暇を持て余していて。
そんな不注意のせいか、スリ目的なのだろう、ドンと身体を押され、よろめいた。
幸い財布は無事で(伊達にトループをうろついていない)
けれどよろめいた先、黒い人影が居た所まではフォローできずに。>>48
よろめき、肩をぶつけてしまう。
反射的にそちらを見、口を開いた。]
『すま、ない、 …ザザッ』
[すまない、不注意だった。
ワザとではないのだと弁明しようとして、
…大きいなあ
自分と同じぐらいの身長と中性的な顔。
まじまじと見つめてしまった事を少し恥ずかしく思って僅か視線を逸らす。]