[周囲をきょろきょろと見回すうちに、見慣れた服装の人たちは女性ばかりだということに気がついた。]
え、何、女の子ばっかり?
[何かのイベントだろうか。自分は女子に間違われるような風貌でもないし、自分が此処にいるのは、きっと何かの間違いだろう。さっさと帰らせてもらうに限る。
思わず抑えた額、あの風の中で酷くぶつけたと思っていたが気のせいだったのだろうか。何かが当たったと思しきところに触れてもたんこぶも痛みも感じられない。とすれば、]
あー、わかった。夢だ!
[異世界転生もののラノベのコミカライズでも読みすぎたな。
もう一度寝て起きたら、きっと元通りになってるだろう。
シーツの奥に潜り込もうとして、周囲の視線に気づくと、肩をすくめた。]