[――はい、そろそろこのグダグダした挙動不審なお客様をなんとかしてください!!
というクレームが遊園地側に入った訳ではないだろうが(おそらく)、そのライオン>>1がヘロンの眼前に現れたのは、丁度こんな時だった。]
うん? ……ああ。
やはりここがネバーナイトランド、でいいんだな。
初めまして。よろしく、レオーネくん。
[声を掛けられたその瞬間こそヘロンはきょとりとしていたが、「人語を喋るライオン」を目の当たりにしても大して驚いた様子もなく、慣れた調子で相対する。
後にレオーネの背に白と黒の翼が現れ羽ばたきを見せた時ですら、「おおー」と歓心しながらもあまり驚いた風でなかったのだが……。
実はこの反応、「パンパス・コートにおける一般の人間」であればやや珍しいほうなのだが、この辺りの説明は機会次第で。]