では、私は参りましょうか。 「暮れぬ朝の王」へのご挨拶に。[これは当初の目的ではなかったのだが――。 それらしき真新しい痕跡に出会ったことで、オクリビは行動の優先順位を変える。 煙草の吸殻の落ち方から予測できる方角を、血だまりから続く足跡を、機械の女は軽い足取りで辿っていく。 腰に佩いた鞘に左手を、カタナの柄に右手を添えて。*]