>>72 ウロボロス
音が大きいから美味しいと思えないなんて、
案外繊細なところがあるんですね。
[冗談を言ってみる。昨日それで痛い目を見たにも関わらず。]
[倒れそうになった身体を、彼が自分の手を掴むことで支える。手に体重がぐんとかかり、ああこれは本当に昏倒寸前の状態だなと察した。
どうして。多くの二日酔いに渡しているいつもの薬のはずなのにこんな反応が?命に関わったら……そう思うと冷や汗が背中を伝った。
半分閉じた瞼が重そうだが、しかし苦痛はなさそうだ。
ひとまず体を支えて、数歩歩いたところにある自分のベッドに彼を寝かせた。]
どこか痛みますか?気分は?
ほしい物はありますか?
[声を大きくして問いかける。意識があるかどうか確認する意味もある。]