[とはいえこの曲がり角から現場を確認したレイルから問われた時>>57には、ハリコの顔と意識は彼の方へと引き寄せられて]
……そうね、銃撃戦を潜り抜けるよりは、
別の道を選んだほうが安全かしら。
ミスター・ケンチクとも合流できるなら、ええ。でも……
[この時、ハリコは選ぶ道について、内心かなり迷っていた。
とはいえ実際に銃弾が交わされているこの事態、悠長に迷っている暇はない。
聞き覚えのある名(これまでに聞く機会があったのだ。己の独房だったり例の連絡所だったりで)が挙がったこともあり、ハリコはここでダクトの道を選ぶことも考えていたのだが……]