[…皇くんには色々あったのだろう。ということは、なんとなくわかった。
というのも、顔つきが違うからだ。記憶がなかった頃とは違い…確かな自分がそこにはいて、過去を持っていて…それでもなお、その過去に囚われていない顔だった。
自分自身を…赦した顔だった]
皇くん…君は…見つけたんだな
本当の自分を……。
そして、その過去を乗り越えたことも。
…僕にはわかる、なにせ君とともゆきんこ坊や1号を作った仲だ…!!!君の身に何があったかはわからないが、それでも君は君でここにいて…皇君でいてくれる……!!!
それが…何より嬉しい…!
どんな過去であれ…君は打ち勝った…!前を向いてくれた…!君は…一緒に雪だるまを作ってくれた…あの皇くんに、何一つ変わりはしない…!
[そう言って、男はまっすぐ彼を見て]
そんな友人に出会えて、僕は…誇らしい!!!
……たくさんたくさん、君と遊びたい!!!
…死ぬ前に、君と出会い、そして親友としてともに歩んで行きたかった…!!!