中央通り ある店の前
[陽が沈み、通りの賑わいも穏やかになる頃。
少女の動きに合わせて編み込んだ髪が柔らかく弾み、夕日を反射して目を集める。]
お通りのみなさん、こんばんは!
長旅でお疲れの方も、これから夕日に向かって歩みだす方もどうぞお立ち寄りください!
[表と裏、人と物、昼と夜、虚と実。
様々なモノが入り混じる通りに、爛漫な少女の声が鳴った。]
夜の暗がりには命を脅かす魔が潜んでいます。
ふらりと出逢うその前に、食事と寝床はいかがですか?
[ぞろぞろと集まってくる人に微笑みかけ、先ほど出てきた扉を今度は大きく開け放って一言、告げる。]
夕刻の夜雀亭、開店でーす!