……本物のお姫様みたいだ。
[呆然と心の言葉を駄々洩れにすると扉が完全に開き姿が見えると目の前でくるりと回ってくれる。
なびくスカートが揺れて浮かび上がり、結ったおさげが揺れて白い睡蓮の花がチャームポイントになっているのがわかる。
でも――いつもより薄着だった。
真っ白なブラウスは清潔そうだしスカートの色合いも落ち着いていてこれはお嬢様のよう。
潔白で純粋な雰囲気があるが気を抜いていたのでついついと釣られて視線が下がってしまった。
ぐ、と呻きながら歯を食いしばって鋼の精神で視線をシュクルの瞳に戻した]