社会に出ていくために必要なのは分かってるから、 ちゃんと"頑張る"けどね。[夢を持っている者からすれば腹立たしく感じてもおかしくない。しかし目の前の男子生徒は結月側の人間だったようで、気にした様子もなく「文学部だっけ」と会話を続ける。一応、結月もそれくらいは把握した上での発言であった。誰かと険悪な関係になるつもりはいつだってない。] うん。昔からがそっちの方が向いてるから。 相性いい方面に進んだ方がいいよね。[結月はうなずく。男子生徒は言葉の意味を測りかねたようで首を傾げた。]