早朝
[そこかしこで何かしらの紛争の気配があって、どことどこが殺り合ってるだの、どこのボスが死んだだの、情報を仕入れてくるのが俺らの今のシゴトで。黒っぽい服に身を包んで、路地裏をあたかも鼠のように数人で歩きまわっている。
…そもそも。機械を助ける義理なんてなかった。
そいつが見ず知らずのやつだったなら。俺はその場を完全にスルーして、影から様子を見ていただろう。
>>47 そもそも。機械を助ける義理なんてない。そう、ない]
……あいつァ…
[飛び出そうとする俺を仲間が小脇を小突いて止める。視界の中心にいるのは、紛れもねえ、あの少年アンドロイドだった。]