日はまだ暮れない
[おしゃべりな部下たちは、夜雀亭にアリシアの様子を見に行って、酒の肴にするのが好きだった。やれ「可愛い」だとか「自分もあんな孫が欲しい」だとか。
そんな可愛い子に、可愛く尋ねられなくとも、おしゃべりな部下たちは、
王様と違って、可愛い看板娘に幾らでもフットマンのことはお喋りしたに違いない。
電極の+−をくっつけたって!?そんなの誰かに文句垂れなきゃやってられない。閑話休題。
可哀相なアリシア。『夜の女王のアリア』の幹部はきっと曲者揃い。
フットマンも幹部としてそこにいたことを思えば、あながち間違いとも言えないだろう。]