[自分はずっと覚えている。
では、私の事は誰が覚えていてくれるのだろう、この閉ざされた空間の中で。
もう呼ばれなくなった愛称を抱えたまま。
着任して直ぐは何も感じなかった。
けれど暫くしたら多発するエラーで壊れるかと思った。
今は全て割り切ってここに居る。
施設内でのトラブルを避ける為、人当たりの良い、気遣いの出来る機体を置くなんて酷い話だと思う。
いくらそうプログラムされていたとしても、自分は彼らと親密にならざるを得ないというのに。>>0:30
ニンゲンとは身勝手だ。]
アンジェ、君は優しい
そしてそうだな、
前も同じ話をしたよ
[自分にとっては初めてではない会話に、困ったように笑う。>>71]