やれ
[遠距離を得意とする狙撃手に、顎で指示する。当然その命令を直ぐに飲んでもらえるわけではなかったが、それでも再三の指示に仲間が発射したのと、アンドロイドを狙う機械人間が銃を構えるのと同時だった。発射した弾は、見事に機械人間に命中する。崩れる。堕ちる。
莫迦。そう仲間から怒声が上がる。向こうもこちらに気付く、身を潜める。あーあ。やっちまった。ターゲットは変わっただろうか、それともこんな弱小相手にせずに、BloodSun…あれ、BloodSunでいいんだよな…を相手にすることを止めなかっただろうか
どの陣営であれ、狙ってくるようなら応戦して。ダメそうなら即時撤退の構えゆえ、あくまでも前線には飛び出さないまま。]
お前ッ
なにやってんだ、そんなとこで!
[基本的にはこの距離から相手を狙うのはライフルやマガジンを構える仲間たちだ。俺のマグナムではそこまで遠方は狙えない。だからその代わり、俺は大きな声を発して、少年アンドロイドを呼び止めた。まさか、敵の親玉などとは、知らないままで。 *]