***********“ちょっとシー、こんなところで! ……まあ、いいけれど”[爪を長く伸ばした右手と、爪を短く切り詰めた左手。 そんなギタリストの両手で示された、エスコートを示すハンドサイン。 あのパーティー会場で堂々とそれを見せられたデザイナーは呆れながらも、“彼”――彼女のかたい手を取ったものだった。]***********