お越しになった方との写真が詰まったアルバムなんです。 記念に、と よくお客様と撮って頂くのと一緒にだったり、 はたまた私の方からお誘いしたり、と。 ふふ、未だに携帯の操作は慣れませんが カメラ機能というものはお手の物になりましたよ。 [アルバムに綴じるためには娘に頼らないとなりませんが。 そう呟き アルバムを女将は机から下ろそうとする。 その様へと呼び止めていたのは、無意識のことだった。]