「わたしもこれ、もらう。」[そういいつつ。どうやら手作りらしいジャムクッキーの袋を手にとって。もしかしたら、あの森の木苺でできてるかもしれない。あの春の日が急に懐かしくなる。来年が待ち遠しい。けど、次の春。そこにいなくなってしまう子がいる。それを思うと、名残惜しくて。今日が終わらなければいいのに、とも願ってしまう。]