[そして、ささくれた言葉に返される言葉を受ければ、嗚咽を漏らしながら、ただ聞き入れる。>>50>>51
医務室で出会った私に、隔意でなく共感を示してくれた異形の彼に。>>0:359
大人とはかくあるべきだと語った、いくじなしだけど善良な運び屋も。>>1:108
噂なんて当てにならないと思わせてくれた、不器用で優しい元看守だって。>>1:255
皆が皆、何かしらの形で温かい気持ちは、確かに残っている。
そして、今、目の前にいる人も、あの子も。
私にとってはとっくにかけがえのない人になっていて──。]