>>64「なんで最初に出てくるのがそれなの?悪いね。そそっかしくって。」[相変わらず、ちょっとぶすくれながらも言葉を返す。>>64地の底から響くような低い声。『もう大人』という言葉に、一瞬言葉をつまらせる。]「羨ましい、か。そうだね。」「もう卒団、だもんね。」[もっと一緒にいたかったけど。その言葉が口をついて出そうになるたび、ナタリーはぐっとのみ込んだ。]