じゃ、頼むな。[はい。と渡したのはパンである。もちにくい串はそのまま持ちながらいくぞ。と、こっちだというように誘導して物陰に隠れるようにしたところで、見た目が山羊に変わる。今まで薄かった気配がより一層薄く感じただろう。それはイヨリよりも更に周囲に人がいればより顕著だっただろうが、それを確認する術はない。] 静かにしろよ。[そうして、トートバッグに草原色のワンピースの少女を担ぐ羊が出来上がるのであった]