[「先輩」は、泣きじゃくりながら謝罪の言葉を口にしました。>>75
それが誰に対しての謝罪なのかは、白薔薇にはわかりません。
ただ少なくとも、先程の白薔薇に対しての答えとは繋がらないように、白薔薇は思いました。]
君も、死にたくはなかったんだろう。
それなのに、何故謝るんだ。
[またしても静かな口調ながら責めるような口ぶりになってしまいましたが、特に「先輩」を責める心算があった訳ではなく、ただ思ったことを素直に口にしてしまっただけです。相手にそう伝わるかどうかは別として。
この「何故謝る」の問いが自責を抱く白薔薇自身にもそのまま当てはまることに、白薔薇はすぐには気づかないまま。
幾らかの困惑と思考を経て、白薔薇はもうひとつ、言葉を付け加えます。]