[……否、勿論こんなところでもTHE ENDにはならない!]
(いや、“鷹”の旋回カーブと急降下・急上昇とは
また違った挙動だったな。ああ、面白い!
しかしあの轟音の中でもきちんと効果音が聞こえるとは。
スピーカーの位置と周波数は――――)
[ひとまずの回復後にこう振り返りながら、見た目の豪奢さでごまかす気の一切なさそうな宇宙食を売店で購入し、ちゅるちゅるとメカ鷺のくちばしで啜って食していた。
……という感じで数々のアトラクションがまさに魅惑するものだったため、それに惹き付けられる形でロボスタッフたちへのメカハラスメントの危険性が低まっていたのだった。
シャツの胸元の“シラサギ”が、缶バッジの形態のまま声>>2:-73を発しだしたのはちょうどこの時。
その声の届け主の“ルリビタキ”が、魔法使いの使い魔がごとく本当にルリビタキのすがたに変じていたとまでは、まだこの時のヘローは知らない。
当然、最初にその魔法の呪文をラピスに教えたのが他ならぬ自分だったのかも、ということにも思い至らぬまま。>>70**]