「無事だと、いいんだけど…」 "混沌"の航海は危険と隣り合わせだという事は 冒険者時代に嫌というほどに知っている。 私はこの世界で農園を営む老夫婦からの依頼された 農作業用のメカのメンテナンスを行いながら 発着場の方を眺めた。 当然、そんなことをやったとしても あの商人のシップなんて見える訳はないんだけど。 けれどももう何週間も前から そうやって目を向けるようになってしまっていたんだ。