[音もたてずに俊敏な動きで壁をかけあがり、二階の屋根の上に登る。
そのまま屋根伝いに移動をして、酒場らしき建物の上で止まる。夜しか空いていない場所だから問題ないだろう――というのもあるが、よく通ってる場所なのは内緒である。
その酒場の出窓のようになってるところが座りやすいからと、そこにイヨリを降ろし隣に自分も座って]
ほら、あそこに川が見えるだろう。橋を挟んだ向こう側…あっちにいくと農園があるだろう?
[と、眼下の橋を挟み、川を下った先は、中心部から離れているからこそ建物の密集具合も緩やかになり、区画も整っていない。大きい水車が特徴的な農園地が見えるだろう]
飯食った後いくのはあっちな。
[と、紫の花を見に行くという目的地を高いところから教えるのであった*]