[やがて落ち着けば、晴れやかな顔で彼から一歩離れるだろう。
そして、泣き腫らした目を少しだけ擦りつつ、しゅんと義父に謝意を示す。]
……ごめんなさいなのよ、全部に蓋をして閉じこもって……私、どうかしてたのよ。
フィアだって、残ってるって。沢山残っているって言ってくれてたのよ。
まだ、外に出るのは怖いのよ……でも。
……あなたがラビィって名付けてくれたから、受け入れられそうなのよ。
[大きく胸を張れば、もう大丈夫だと、アレッキーノに告げる。
脱出の為に手を引かれれば、その手を握り返すつもりも。]
……こんな素敵な名前をつけてくれたお義父さんを一人にする訳ないのよ。
だから、もう大丈夫なのよ。
[にこりと笑みを零せば、差し込んだ最後の陽光がきらきらと表情を彩ってくれただろう。*]