輸送船・医務室
[薬のお陰で痛みが抑えられてきていたと思しきレイルが、この場の二人に返していたこと
>>24>>25。
「大切な方が」、と。「生きなければ」、と――。
アレッキーノとケンチクが各々にかける言葉
>>39>>44を耳にしながら、ハリコは針と糸を執る。]
――良かった、助かるわ。
じゃあ、お願いね、ミスター・アレッキーノ。
[緊急オペの助手への名乗り
>>40には、何の逡巡もなく頷いた。
本職のピエロが何のために医術を身に着けたのか
>>10、とまでは尋ねない。自分だって似たような“無免許外科医”だ――己の医術が裏社会に関わっている者からの知恵だったなんて、ハリコは気づいていない。
……いくら縫合の心得があるとはいえ、流石にその手ごたえや神経の使い方は布やなめし皮相手の縫製と同じではない。相手が生きている人であれば猶更。
痛みに耐えながらも呻きをあげるレイルの様子にも注意を払いながら、進めていく手術
>>26>>27。
額に汗を浮かべたのは今度は怪我人では無く“外科医”の方。その汗を助手の手で拭って貰う局面もあった。]