そんなにやっていたら、
あっという間にホワイト・マーブルに着きそうだ。
あぁ。お手柔らかにね。
[コインを上に投げるが、異議を示されなければ手番は彼が先手を取る事になっただろうか。
彼が動かしたポーンと同じ列のポーンを手に取り、線対照となるように前に出す。
先手の出す開幕手に後手は応えるか否か、最初は紳士的な探り合いをするのが定石だ。]
私にとっては相手を知る為の方法の一つかな。
気になる相手に軽い心理テストで話題を仕掛けたりするだろう?それと同じさ。
まぁ、最近はネットのせいで皆の手が画一化されやすいから、いただけないけど。
[今この盤上で選択権があるのは彼だ。この盤を通して私が見るのは彼の事だと、聡い彼になら気づかれても不思議ではなさそうだ。]*