─小さな女王さま─[大通りから少し離れた、小道の行き止まり。そこに彼女がいたなら、挨拶をしよう。]はじめまして、ちいさな女王さま。[自分よりも大柄な少女に、そう声をかける。少女たちのデカ声バトルは、離れていても聞こえてきていた。>>0:410>>0:368]穴掘り帝国って、地下に国をつくるの?[ただの好奇心。どんな国だろうと、誰が造ろうと、トループ(このくに)は変わらない。だから、聞いてみた。真っ赤に濡れたレインコートもそのままに。入る気なんて、ないのに。]**