[なお、この際に本当に怖いのは命令が曲解されて全く別の人物に呼び出しが掛かった場合だが、そのケースが発生するリスクを僕は完全に失念していたのだった。
茶色掛かった髪の長い人物はイノリくん以外にも居る。
僕よりもずっとずっと前に生まれ、偉人としても名高いとある人物が。>>0:5
これが見つからずに終わるならば何も問題はない。
しかし、もしも妖精が歴史に眠る魔女を見つけてしまった場合。
悪戯妖精は子供みたいなものだと語ってしまったが、実際は人よりも長生きで目に見える者すべてが『子』に見えていたら。
未だにイノリくんの性別を判断し切れていないが故の命令。これを『男の子』と指定さえ出来ていたら。
全ては未然の事故ではあるけど、さてはて。*]