>>6>>12ヤワタ
あはっ、『まあまあね』『味わい深いわ』…なんて言う準備をしておこうかしら。
[歩きながらスブラキマナーについて語られたときには、そんな軽口を叩いていた]
……ふふふ、先生、セリフがたどたどしくってよ?
…いいのよ、あなたの方が見た目は年上なんだから。敬語なんて使わなくても、大丈夫。
私の住んでるところは、山に囲まれた王国……みたいなところね。だから、景色もそうだけど、海で採れる食材なんかも、そっちでは珍しくて、たまにこんなところに来ると色々と新鮮だわ。
川が流れていて、木こりや狩人の仕事場になっている森があって……。……ええ、湖もあるわよ、向こう側が見えないくらいの広さの。
[もっとも、それは彼女たちの住む国の『表』にあたる人間の国の話で、彼女たち一族からすると、料理そのものがあまり普段は必要としていないものだったのだが。]
……なるほど、こぼさないようにって言いつつ、少しはみ出しちゃうぐらいが上品な食べ方なのね。
……それじゃ、私も……むぐ。
[笑う彼に続いてかぶりついたスブラキは、意外なほど大きな口にすっぽりと収まっていった(意外なほど大きな口にすっぽりと収まっていったorべしょりとソースが漏れて口の周りを汚してしまった)のだった]