[所詮自分は、世間知らずの小娘だ。
鬱々と自分に不安を抱き、世界との繋がりばかりを気にする無力な存在。
悪意ある誰かにひょいと摘み上げられれば、あっという間に飲み込まれてしまうだろう。
そんな事すらも分からないまま、無警戒に言葉を紡ぐ。]
支社設立……、
じゃあ、これから一気に忙しくなるんですね
[偉い人などとはつゆ知らず、相手の苦笑いに笑みを返す。>>60
この人も大変だなぁ。
会社の勝手で振り回されるのって、どこも同じなんだなって。
先にホワイト・マーブルへ行った母さんの事を思い出して、少し胸がチクンとした。]