[出てくるんだ、逆に。色味とか味とか分かれば出てくるんだ。そんな料理が。>>83]
えーと、ほら、トリュフとか、フォアグラとか……。いや、いや。ううん、食べたいわけじゃないから、作らなくていいんですけど。
[少年の知る限界まで高そうな料理……食材? を口走って、いやいやと取り消した。
『なんでも』、を確かめるには、都合の良い料理ではあるのだろうけれど、たぶん、食べても舌が追いつかないし。なんとなく、この老婆に、珍しいからだけで料理を作ってもらうのは失礼な気がした。]
メニューがないなら、もうちょっと考えます。食べたいもの。
[少女と話す老婆曰く、老婆は『善き魔女』なのだそうだ。>>57
ああ、魔女だから、何でも作れるんだろうな、多分。と、少年は考えた。
いや、普通に考えて、少年の常識から考えて、そんなわけないのだけれど。
でもまあ、なんか、なんかきっとそんなものなのだろうと、受け入れている自分が不思議だった。]