『…やあ坊っちゃん!風船はいかがかな?』
え…エ、ア
[…そう悩んでいると、ふと声をかけてきたのは
たくさんの風船を持ったピエロロボさんでした。
種族としては…アンドロイドか人間かという観点でいえば、同族であるはずの彼でしたが、そのニッコリとしたメイクの更に下に見える優しい慈愛の微笑みに、少年はキョトンとして風船とピエロを見比べました]
え、と…
『暗い顔をおしなさんな!
この遊園地では、嫌な気持ちなんて
おいていってしまえばいいのだよ!
さ、これをお持ちなされ、どうか楽しんで!!!』
[とさらに2つ3つ。片手に3つの風船を浮かべた少年は、
ありがとうございマス、と言いつつ風船を見上げて
これをどうしようと悩んでおりました。
自分一人だと、数が多いし浮いてしまいそうな感覚がするものだから]