[彼の指先が、もしそのロケットへと伸ばされて 中を見ようとしてくれるのなら。]……私、本当は画家になりたかったんです。[其処には砂に色を塗した砂絵が施されており、砂はこの村の風土と異なるさらさらしたもののように窺えるだろう。そして、その砂絵には私の好きな色である澄み切った空に燦燦と瞬く太陽の絵が其処に埋め込まれていた。* ]