── ▷ 雪の降る庭で ── [ぐちゃぐちゃな頭では言葉の理解が難しく 「私だけでなく」 その言葉も>>81 声は聞いても意味が理解できなかった。 ただ、「兼平理音を悲しませる」 それだけを聞いて感情が沸騰し わけもわからず叫んでしまっていた。 泣きたくないのに涙が止まらない。 この思考を止めたいのに止まってくれない。 未だに相手が誰かわからないけれど 顔を上げたら、罪が暴かれるような気がして。 落ちる雫は重力に従い、服を濡らしていく。]