簡単な事ではなかったよ。 憎しみに任せてしまえば もっとずっと悩まずに済んだから。[ だから"ありがとう"と普段は感情をハッキリ言う方だけど聞こえないくらいな小さい声で呟いたのは君>>58へのせめてもの意地。受け取る事は無かったけれど嘗てくれようとした医療道具。君を敵だと思う気持ちが揺らいだ出来事だった。君の事がサッパリ分からなくなって悩んで、立ち止まって。考えるきっかけになったものだから ]