リリオと呼ばれた時。 ボクたちを識別する相手に会えて──……[嬉しかったと、言いかけた言葉を飲み込む。 そうだ、人間は敵なんだ、コイツは敵なんだ。 だから、だから──、 この感情は何かのエラーなんだ、って。 ぎゅっと地面に爪をたて、ちっぽけな爪痕をつける]