回想:いつかの“カサブランカ”
[ところで「穴掘り帝国のオクリビ」は、曲がりなりにも「この国の裏側の組織の構成員」としては、聊か情報を公開しすぎている節がある。リリオ・カサ・ブランカの職員としては当然のように守秘義務を守っていた筈だが……(それこそシステム保守点検を任されたことがある程度だ)
「まず
組織の存在を知らしめ国民を集める」というところから包み隠さず動いていたのもあったが、「アイドル」という意識から自分自身の顔を隠さずにある、という側面もあったのかもしれない。
この時にオクリビが「私が殴れば貴方は死ぬ」という自機性能をさらりと口にできたのも、そうした意識から。
そして、ちょっと痛みを与えるだけの抓り方ができる程度には、繊細な出力調整ができる機体だということも、ここで「リベリオン」の男
>>2:191に直に示すこととなった。
そしてオクリビの側も、ズィーのがさがさで皮の厚い手
>>1:26とは違う形で艶もハリも無い、40歳前後の男の頬の皮膚の弾力の度合いを、手袋越しに直に知ったという。]
これでよし、と。
[ともあれ、「被害者」として「加担者」につけさせるケジメは、これでおしまい。]